aronwan77’s diary

金魚と熱帯魚の飼育、高齢者介護

母の癌、膀胱全摘は無理

5/28に特養の指定医から、母の癌再発が告げられた。母は2009年に膀胱がんが発見されて以来、5回の手術をしている。膀胱がんは極めて再発が多く(5割も)、最後の手術は2014年1月だった。術後3か月の検診は、6年目からは1年毎の検診となり、その1年毎検診は2015年2月が直近だった。手術は患部をメスで焼き取るのもので5日間の入院が必要だった。医師は「取り除いても取り除いても生えてくる。その都度取るのはもう止めた方がいい。症状が出たら来てくれ」と言った。そして15か月後、症状(肉眼的血尿)が出たのだ。1年毎検診は認知症病院に入院中だったので実施できなかった。当然、どこの病院に入院していようが施設入所していようが事情は話してあったのだが。

今回の再発は悪化を意味していた。CTやMRI等の検査は高齢者にはキツイこともあり、悪性度は詳細には掴めないが、内視鏡検査でも癌の顔つきが分かる状態だと、医師は言った。治療法は膀胱全部摘出しかない。検査に比べるべくもなく、全摘出手術は高齢者には無理だ。キツイ検査を行っても、全摘手術が不可能ならば検査の意味がない。従ってキツイ検査は行わないと言うのだ。家族は悪性度を知りたいわけだが、癌そのものの進行より、尿道の閉塞で腎不全、尿毒症を起こす確率のが断然高いと言う。それに認知症患者の場合、諸事情で治療が出来ない事もある。家族がアグレッシブに手術をしてほしいと懇願したら出来ないことはないが、全摘出はリスクが高すぎる。

結論的には、詳細検査を行う意味はなく、対症療法しか選択肢はない。熱が出れば抗炎症剤を、痛みには鎮痛剤(モルヒネ)をといった具合に、患者の苦しみに都度対応するしかない。根本治療=標準治療はできない、つまり緩和療法のみということになる。やはり。