aronwan77’s diary

金魚と熱帯魚の飼育、高齢者介護

母の血尿

特養からの電話が朝早くから掛かって来た。

「お母さまが血尿を出されました。今から病院にお連れしてよろしいでしょうか?」

特養の職員のみで対応してくれるという事だ。母はもう8年も前から膀胱がんをかかえている。2年ほど前、つまり85歳になった時に手術は断念した。それまでは年に2回も手術を行っていたのである。切除すればそれが刺激にでもなるのか、膀胱がんは何度も再発する。当時の医師は「麻酔もきついし、このまま見守りましょう」と言った。症状が出たら対処するという考えだ。肉眼的血尿は膀胱がんの症状なのだが、その他に症状らしいものがない事が多い。

母は神経症病みなので、膀胱がんなどとは口が裂けても告げられない。死にたいと連呼する日常だが、癌だと告げると、さらに神経症状が悪くなることは火を見るよりも明らかなのだ。要は、「生き欲」が非常に強い人なのだ。両大腿骨、座骨を次々に骨折してもリハビリに精を出し治す人であり、食欲が旺盛な人なのだ。身体的強靭さは心気症のベースでもあるのか。ここら辺の脳の機序がよく分からん。