aronwan77’s diary

金魚と熱帯魚の飼育、高齢者介護

霧の中の犬

朝起きたら、木立や路地に白い靄がたっているような、冷たくて抱かれるような微風に包まれたい。
少女の頃は、不幸なほうだったけど、今思うととても素敵な世界があった。友達が少なくて、だから大事にしていたけど、だいたい独りぼっちになった。そんな中でシロという雑種の大きな犬が、私の親のような存在だった。炭小屋で7匹も子供を産んだね。悲しい母親の眼をしていたね。

それから、40数年。また、犬と霧の風景の中で、静かに激しく生きたい。生きなおしたい。もともと動物好きな私なのに、ずいぶん遠回りをしたものだ。人と人並みに揉まれて生きていこうなんで、無理だったのに。

海も近かった。シロといっつも、海辺を駆け回った。今は体力はないけど、心は虚しいほど軽いのだ。 また、犬と走りたい。